著書紹介
赤ちゃん成育ネットワーク会員が制作、執筆に関わった書籍を紹介します。多職種にわたる会員の活動内容の理解に役立つことを目的としています。このコーナーに掲載を希望される会員の方は事務局までお知らせください。
- やさしい育児の本 ~赤ちゃんを知り、お母さんを知ろう~
- 紹介者:堺武男(共著)
発行:2022-3
育児上の母親の多くの疑問、悩みに答える内容を網羅しました。加えて産後のストレス等についても応える内容も加味しています。周産期からその後の育児に関わる医療従事者の方々、育児中のお母さん、家族どちらにも勧められる内容となっております。どうぞ、周囲の多くの方々にお勧め頂ければ幸いです。
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- レジェンドから学ぶ温故知新 ~新生児医療のこれまでとこれから~
- 紹介者:仁志田博司(監修・発案)
発行:2020-4
過日レスパイト施設「あおぞら共和国」で7人の先達による「新生児医療講演会」を開催しました。先達は我国の新生児医療が産科と小児科の隙間から芽を出し育っていく多くの苦労を乗り越え、新生児医療を我が国の医療の専門分野と育てました。その講演内容を後世に残る記録として纏めた講演集を是非御一読いただき、周囲の方々に御喧伝いたくことを願います。
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- すくすく赤ちゃん 改訂第2版 ― 小児科医がママとパパに贈るこころとからだをはぐくむ子育ての本
- 紹介者:吉永陽一郎(執筆)
発行:2019-6
お世話、成長・発達、病気とケア。生後3年間の心配がこの一冊でスッキリ!
ご家族に読んでもらうための、赤ちゃんの育児と健康、よくみる病気の本です。
全てのページに、著者3人の手が入っており、独自の見解に片寄らず、その時代のスタンダードな内容を心がけました。2007年に初版を発行以来、2019年に2回目の大きな改訂を行いました。
- イラストでわかる子どもの場面緘黙サポートガイド
- 紹介者:金原洋治(共著)
発行:2018-12
家では普通にしゃべるのに、園や学校などではしゃべることができない場面緘黙の本です。発症頻度は0.2~0.8%と比較的多いのにも関わらず、適切な支援が行き届かない状態が続いてきました。困り感を表現しないので気づかれるのが遅い、家ではしゃべるため専門機関への相談が遅くなる、他の子どもの支援に手を取られるため支援が後回しになることなどが主な理由です。医師や教師や家族に場面緘黙の理解や支援法が周知されていないという現実もあります。学校現場の経験豊富な高木潤野先生と共著で発行の準備をいたしました。本書が多くの学校や医療関係者、ご家族などのお手元に届き、場面緘黙の子どもの支援がさらに充実することを願っています。
- ヘレンハウス物語
- 紹介者:小口弘毅 (翻訳)
発刊:2018-10
この本は世界で最初に設立されたこどもホスピス・ヘレンハウスの誕生と発展を記した”A House Called Helen”の翻訳書です。2歳で脳腫瘍を発症したヘレンの手術後の入院生活の中で,“ヘレンは家族の温かさと愛に包まれて、家で一緒に過ごすべき”と両親が決心した時点で物語は始まりました。著者は、ヘレンさんの母親であり、ヘレンハウスの創始者の一人であるJaqueline Worswickさんです.ご両親は念願だった日本を訪れ、あおぞら共和国を訪問された際に次のようなメッセージを残してくれました。”Richard and I were very moved by our visit to the respite village. The setting is beautiful and tranquil and I’m sure it will prove restorative to all the children and families who come to the village.”
- 小児在宅医療診療報酬の手引き 第4版
- 紹介者:藤井雅世(分担執筆)
発刊:2018-6
在宅医療の診療報酬は小児科医師にとって馴染みがなく、適確に算定することが難しいという状況があります。そこで、大阪小児科医会は、診療報酬算定の指南書として2012年に「小児在宅医療の診療報酬の手引き」初版を発行し、多くの方々に活用していただいておりますが、このたび平成30年度診療報酬改定に準拠した「手引き 第4版」を発行するに至りました。
小児在宅医療の診療報酬算定のためのエッセンスが詰まっております。活用していただき、より多くの地域の小児科医師が在宅医療に参加し、地域でハンデイキャップを持ちながら生活している児を支援していただけることを望みます。
http://www.osk-pa.or.jp/
- 限りないやさしさを求めて
- 紹介者:堺武男(執筆)
発刊:2018-5
私自身の小児科医生活40年を通じて、私の人生に影響をもたらしてくれた様々な出来事、出会った人たちなどへの積み重なった思いを綴りました。40年間多くの「いのち」を診療させて頂き、その家族と接してきて、私の心に蓄積されたのは、当たり前のことですが「いのち」の尊さと「家族の絆」の大切さでした。私は、家族とは「いのちを共有する(出来る)関係」だと考えています。他人の「いのち」を共有することは不可能かもしれませんが、家族という存在にはそれが出来るのだと思います。それを支えるのが「限りないやさしさ」だと信じています。そのようなことを七つの章に分けて書き綴りました。多くの方にご一読頂ければ幸いです。
- みんなにわかってほしい―ダウン症本人からのメッセージ―
- 紹介者:堺武男(監修)
発刊:2018-2
ダウン症本人で23歳の阿部佳歩さんが、最近の出生前診断に対する思いと叫びを文章にし、それにイラストをつけて本を出しました。一つ一つの言葉に佳歩さんの「いのち」に対して持っている深い愛情が溢れています。ご自分がダウン症であること受け止め、その喜びも伝えてくれています。どうぞご一読下さい。私は阿部さん親子とは長い付き合いですが、今回は監修を務めさせて頂き、序文も書かせて頂きました。
- みんなのあしたはキラキラ
- 紹介者:小口弘毅(翻訳・編集)
発刊:2017-11
著者は新生児科医として多くのダウン症のある赤ちゃんと家族に接してきました。アメリカダウン症協会のHPに掲載されていた記事 “A Promising Future Together” は解りやすく子育てに大いに役立つものと思い、許可を得て翻訳しました。しかし医療システムも文化も違う日米ですので、クリニックの療育スタッフと協力して日本の親向けにコメントや解説を加えてこの小冊子を作りました。受診するダウン症のあるこどもの家族に配布していただければ幸いです。購入を希望される方はおぐちこどもクリニックまで連絡ください(1冊500円です)。
- 1か月健診ガイドブック(改訂2版)
- 紹介者:金子淳子(分担執筆)
発刊:2017-09
小児科での1か月健診が全県公費で行われている山口県。本書は、1か月健診に携わってきた山口県の小児科医が、知識と経験の“粋”を結集し、作り上げたもので、健診のハウツーだけでなく、母親・家族の悩みや心配事に寄り添い、子育て全般を支援していくという視点を大切にしています。医師のみならず、健診に携わるメディカルスタッフ、行政等関係機関の方々にも手に取っていただきたい1冊です。購入を希望される方は山口県小児科医会ホームページをご覧ください。
http://www.yamaguchi.med.or.jp/users/yamape/
- 母乳とくすりハンドブック(改訂3版)
- 紹介者:東保裕の介(監修)
発刊:2017-03
大分県の小児科医、産科医、薬剤師が協力し、授乳中の薬剤の安全性の情報を整理したものです。2010年、2013年に続き、今回2017年が第3版になります。古い品目は削除し、新しく150品目追加し、857品目となりました。薬剤添付文書上では、7割が母乳中止となっていますが、このハンドブックでは薬物動態学的根拠に基づき全体の8割を服用可能としています。臨床の場で使いやすく、授乳婦への適切な薬剤使用に役立てるハンドブックです。多くの医師、薬剤師の皆様の活用を希望します。購入を希望される方は大分県医師会ホームページをご覧ください。
http://www.oita.med.or.jp/
- 初乳から卒乳まで ~ みんなが安心して母乳育児をすすめるために~
- 紹介者:堺 武男(執筆・編集)
発刊:2016-06 本誌は1993年に設立され現在NPO法人である「みやぎ母乳育児をすすめる会」が中心となり、東北母乳の会の協力を得てすべての母乳育児を行っている母と子、それを支援する医療者のために2016年6月に発行されました。この本のポリシーは、母乳育児を行う上で大切なことは、一つはその確立であり、そしてそれを継続して続けることの二つだという考えです。その意味で「初乳から卒乳まで」という題名にしました。この内容で500円はお勧めです。詳しくは下記のホームページをご覧ください。
http://www.miyagi-bonyu.com/
- 小児在宅医療実践の手引き―病院と在宅の”連携・協働”
- 紹介者:南條浩輝(執筆)
発刊:2015-09 著者は新生児科医から在宅医に転身し、赤ちゃんからお年寄りまでを対象とした在宅医療を行っています。「小児在宅医療は特殊な分野で大変そう」と思われがちですが、多くの方ができる範囲で無理なく関わることができれば、それだけでも多くの子どもと家族にとって大きな援助となります。書籍では、「ちょっとだけがんばればできる小児在宅医療」を合い言葉に、そのコツをお伝えしています。
- これで安心 離乳食のすすめ方
- 紹介者:堺 武男(執筆・編集)
発刊:2013-08 要旨はあくまで「母親の精神的、時間的負担にならない離乳食」を基本としています。決して凝らないこと、独自のメニューは作らず、家族の食べているものを分け与えることで家族の味を覚え、食材の種類も増やしやすくなること、などを中心にしています。更に、アレルギーに対する最近の知見も加え、母親たちが不要な除去をしないように、または強いられた場合の対応も付け加えています。購入を希望される方は日本母乳の会ホームページの「関連書籍」のページをご覧ください。
http://www.bonyu.or.jp/index.asp
- 子育ての、そばにいる人はだれ? ― 育児支援の明日のために
- 紹介者:吉永陽一郎(執筆)
発行:2004-9
著者が、育児療養科という子育て相談のための診療科の経験を通して、子育て中のご家族と一緒に悩み、格闘した事例を奮戦記としてつづった。支援者には、共通の経験として。また、ご家族にとっては、今こんなことで悩んでいるのが自分だけでは無いと感じることが出来る本。